まあほら、アレですよ。
数年前の私はといえば、本邦のテレビを占拠しきっている韓ドラにすっかりうんざりし嫌悪憎悪に近い感情を抱いていた、わけですよ。そっから偶然に痞子英雄に出会い、さらにそっから伍佰様と運命の邂逅を果たした、と。
韓ドラは、なんというか粗製乱造感がものすごかった。筋立てがあまりに荒唐無稽のあほんだらだし、セットも安易に使いまわしてるし、画面が非常に貧乏臭い。というか、臭かった。それが、アレ?ふと気がつくと、あんまりそうでもなくなってきてる???数年の間に質が向上してきているのか、はたまた単にこっちが見慣れてきたというのか。
それよりも、嫌悪感の最大の理由は言語、だった。朝鮮語の響きが好きじゃない、というかものすごく嫌い。対気音というか有気音?、攻撃的イントネーションもだな、そしてしょっちゅうキンキン声を荒立てて怒鳴り合ってるし。おまけにいうと独特の喉発声(?というのか?)、もうこれらすべてが相俟って、私の神経を逆撫でするのだった。生理的に我慢できませんー、耐えられませんーっ!という感じ。
しかし。あれっ?今は別にあんまりなんともないぞ?さすがにドラマ見慣れた、っていうことなのかなあ。
と、こちらの身体状況がかように変化しつつあるところへ、「千秋太后」がじゃじゃじゃじゃーんて始まって、そこに忘れじのあの面影を再び見出す、と。その前にすでに、チャングムとかトンイとかイサンとかの、比較的お気に入り度の高い作品を見ている折々に、あーなに言ってんのかわかったらものすごくいいのにー!的な感情を覚えたりもするようになっていたけども、それがますますどんどん募っていくのでした。
う、う、本屋などに行った際、つ、つつつつい朝鮮語教本なぞを手に取ってみたり、とか・・・。しかし放り出したままになっとる中国語というものがありましたのでねえ、ううう・・・と買わずに戻す、を何回やったことでしょ。
それが、「千秋太后」に忘れじのあの面影を再発見してからというもの、もー盛り上がりっぱなしですわ。なに言ってんだか知りたい理解したい欲求は高まるばかり。朝鮮語教本を手に取る頻度も高まるばかり。
そんなある日、某教本をぱらぱらと見ていたらば、IPAの[ə]が目に入ったのでビックリ。も、もしかしてこれは・・・?そう、実は中国普通語にはおふらんす語の[y][ə]によく似た音があるのであるよ。ついでに言うと-engも私はとっさに鼻母音出しちゃうことがあるけど。そうですよ、同様の現象つまりは朝鮮語にもおふらんす語類似の音があったりしたの?!という疑問がムクムクと湧き起こり、うわ検証したくてたまらない。ってのはまあ言い訳に過ぎないのかもしれないけどね、えへへとうとう買っちゃった。
買ったのいつだったろ?すでに定かではなくなってるけど、3月の23日とかそんなだわ。買ったはいいがすぐに着手する度胸もなく、数日が過ぎる。これまた定かでないが、おそらく28日ぐらいになってやっと始める。シコシコと、まあとりあえず字を覚えねばなりませんからね。しかし予想されたこととはいえ、こりゃあエライ難物ですな。遅々として覚えず進まず、しかしよたよたとやっております。
そんなことをしつつ、愛しのチェ・ジェソンさんを検索検索、また検索。詳しくは後に述べるとして、お若い頃のお姿とか、現代劇の断片とかを発見してはウシシと喜んだりとかしておりますとね、次第に自分で勝手に盛り上がってしまい、今やもう夢中、と。繰り返しとっかえひっかえ見ておるうちにですね、ほら朝鮮語で、なんたらヨ、ってよく言うじゃありませんか。チェ・ジェソンさんがなんだかしきりにそう仰っている、それもなんとかヨォ~と語尾が歌う、というような気がしてならなくなりましてね。それが非常に耳に快い、というだけでなく、わーんわーんもっともっと言って欲しいのお、それも懇願調とか宥め諭し調で言って欲しいのお、というかこの私に言って欲しいのおおおおおと、熱に浮かされたように思った。
これは2つの意味で異様な事態です。
ひとつには、朝鮮語の響きが嫌いです生理的に受け付けません!とか言ってた人間の言うことだから。
もうひとつには、こういうの、どの言語のどなた様に対しても思ったことはないことだから。
これが愛、というものかしら?(爆)
・・・ま、そこはどうでもよろしいんだけども、現代劇断片をやたらと見まくっているうちに、チェ・ジェソンさんは別段、懇願・宥め諭し系なんたらヨを多用なさっているわけでは全然なかったことが判明。ああ空耳アワー。しかしそれでもやはり、彼の文末はよく歌っている、ように思われる。アクセント、イントネーション関連を攻略するには、はああ、とっとと字を覚えねばなりませんわよね。はああ。
「我が家のハニーポット」なる現代劇、しかもこれはすごい最近の作なんだけども、これのほぼすべてをしかも英語字幕つきで見ることができることを発見。この3-4日ほどずっと見まくりすぎて大分おかしくなっています。って、話の本筋は全くどうでもよくって、チェ・ジェソンさん登場シーンだけを選りすぐってね。チェ・ジェソンさんの怪演ぶりがあまりに突出しているのでくたびれ果てているんだけど、それでも折に触れ見たーーーい欲求が襲ってくる。見たーーーい!って、見る。中毒状態。
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